goでQRコード生成(終了)

開発:PNGの生成がgoでサクッとできちゃうことがわかったので、QRコードの生成を考え始めました。規格としては、JIS X 510:2018です。ざっと眺めたのですが、これは結構骨かなと。

社長:おおー。規格協会がタダで見せてくれるPDFの質もずいぶんまともになったね。以前は劣化したFaxのようだったものですが。

開発:115ページあるし、なんだか気がノリません。原理を説明している仕様書としては面白いと思うのですが、これをただ実装するのって、ジューシーじゃないというか、遊べる隙間が無いと言うか、人生をロスする気がします。

社長:まあうちはとりあえず、ありきたりのQRコードを生成するだけのユーザだからね。ひょっとして、go のライブラリにあったりしないかな。

基盤:調べてみます。

*** 数分経過 ***

基盤:ありました。barcode というパッケージですね。ライセンスはMIT。Githubで配られているんですが、ここってGoの開発者向けサイトの一環みたいで、今年2020年1月のGoの公式ブログからリンクされてます。で、そのページにある利用例がこれです。

package main

import (
	"image/png"
	"os"

	"github.com/boombuler/barcode"
	"github.com/boombuler/barcode/qr"
)

func main() {
	// Create the barcode
	qrCode, _ := qr.Encode("Hello World", qr.M, qr.Auto)

	// Scale the barcode to 200x200 pixels
	qrCode, _ = barcode.Scale(qrCode, 200, 200)

	// create the output file
	file, _ := os.Create("qrcode.png")
	defer file.Close()

	// encode the barcode as png
	png.Encode(file, qrCode)
}

で、これを走らせると、こういうPNGができました。

社長:おお、iPhoneのカメラをかざすと「Hello World」と認識されます。

基盤:「http://its-more.jp」で作ると、こんな感じ。見た目にも情報量が増えてますね。

ついでに、空文字列だとこんな感じ。これがミニマムでしょうか。

逆に長い文字列、ここではこのプログラムの LICENSE ファイルの600文字くらいを食わせてみましたが、こんな感じです。

それと、こんなふうにボカしても認識できますね。

開発:おおー、素晴らしい! これは助かりました。美しい人生よ、限りない喜びよ。

社長:この胸のトキメキをあなたに。やっぱりあったんですね。まあ、そんなこともあろうかと思って png-go.com というドメインは取って置きました。ピンゴ!(笑)

基盤:必要なのは QR にちなんだドメイン名ですよね。

営業:何かの商売になりますかね?

経理:それって、いつもの安かろうもんのXSOnamae じゃなくて N. Sol. で取ったのはなぜですか?

社長:それがXSOがこのドメインについては何かトラブってましてね、なんか失敗する。で、NSOにいったらさくっと取れまして。XSOの表示の3倍以上の値段でしたねー。さすがドメイン商法の家元!(笑)

経理:… なぜか使われた口座も当社メインバンクじゃなくて、ジャパネット系でした。

社長:それがねー、メインバンクのお上品銀行は、なんか海外送金がダメなんですよ。箱入りなんでしょうかねぇ。2行作っといてよかったです。

2020-0519 SatoxITS

仮想虚無感サーバ

開発:PNGの生成の件は、Goを使えば自分では何もやる事がないということで、終了しました。

社長:ありがたい事だけど、昔の自分の苦労は何だったんだろうって虚無感を感じます。本格的に製品開発にノメる前に、何か面白い事をしたいですね。面白いサーバコンテンツ。

開発:それで考えたのですが、まあこれも昔からありがちな話だとは思いますが、自分では何も個別コンテンツというかリソースを持たないサーバというのはどうかなと。

社長:クッキーだけでやるということですか?

開発:いえ、リソースとしては、クライアント側のローカルファイルとか、サーバも使います。言ってみれば、URLのビューだけを提供するようなサーバです。ブラウザに対するコンサル的なサジェスチョンみたいな。

社長:何かの処理は提供するわけですね。

開発:まずは、PNGの生成ですかね。これは壁紙とかファビコンとか各種のアイコンとかクリッかぶるに使えるかなと。あとはやっぱり、クッキーの編集機能。簡単なエディタになると思いますが、まあフォームでいいのかなと。

社長:そういえば、ブラウザもむかしはCookieの中身を見たり編集できたものだけど、最近のはそうなってないような。

開発:なぜなんでしょうね。あれは実際、かなり困ります。

goによるpngの生成(終了)

さて、pngの容れ物はわかったので、中身を詰めてみよう。イメージデータを詰めるには、、、どうも zlib 形式での圧縮(deflate)は必須らしい。なんでだろう。

同一マシンの中で揮発性で小さめの画像を飛ばすだけなので、圧縮・伸長のオーバヘッドを避けたいのに。マシン内なら楽勝で10Gbps出るのに、Zlibかませたら遅くなる。そもそもCRCもいらない。あれもかなり重い。100Mbpsくらいに落ちてしまう感じだ。たかだか4GHzのCPUで処理してるんだし。そう言えば、zlib の圧縮のパラメータで、圧縮無しってあったっけか…

まあ、せっかく go がPNG用のエンコーダを用意してくれてるんだから、まずはそれを使ってみよう。再び Packege png のページを見る。たぶんこの Encodeという関数だろう。引数はどうなっているのか … 「image.Image」。なんだろう、これ。Rectangle …。…。…。えーっ、つまりこれでこれでごにょごにょイメージを作ってやって、Package png に渡してやると、PNG 形式にしてくれるって事? そうなんですか。

なーんだ

なーんだぁ!

まあ、そういうものが無い方がおかしいと思った。でもまあいい、10年の時の流れを実体験しながら1日で飛び越えられたから。PNGのフォーマットも勉強できたし、何かの役に立つかも知れない。

png Packageによる png の生成

それで、それってどう使うのって、これが Encode の Example ですか。

package main

import (
	"image"
	"image/color"
	"image/png"
	"log"
	"os"
)

func main() {
	const width, height = 256, 256

	// Create a colored image of the given width and height.
	img := image.NewNRGBA(image.Rect(0, 0, width, height))

	for y := 0; y < height; y++ {
		for x := 0; x < width; x++ {
			img.Set(x, y, color.NRGBA{
				R: uint8((x + y) & 255),
				G: uint8((x + y) << 1 & 255),
				B: uint8((x + y) << 2 & 255),
				A: 255,
			})
		}
	}

	f, err := os.Create("image.png")
	if err != nil {
		log.Fatal(err)
	}

	if err := png.Encode(f, img); err != nil {
		f.Close()
		log.Fatal(err)
	}

	if err := f.Close(); err != nil {
		log.Fatal(err)
	}
}

New して Set したら Encode して終了ですか。そうですかー。どれどれ。go run go。出来た。

ステキ。いやはや極楽極楽。いい世の中になったものたろうだなー :-)。もう道具は全て揃ってるって感じ。

自分で作ったのも、青春の思い出としてアーカイブしておこう(笑)。これはこれで、楽しかった。やはり、がっちりした有名な仕様書を読みながら実装するのはワクワクする。しかし、単にバイト列を直線的にバッファに書いていくのをGo言語で効率的にやる方法がまだわからない。まあ、string じゃなくて byte というのでやるんだろう…

/*
<base href=https://www.w3.org/TR/PNG/>
	2020-0518-03 pnggen/0.0.3 (PNG generator) by ITS more :-)
	Reference: PNG Ed.2 Spec.

*/ package main import ( "os" "fmt" "hash/crc32" ) func myid() string { return "pnggen/0.0.3 (PNG Generator)" } func hton32b(hint int)(string){ buf := make([]byte, 4) buf[0] = byte(hint >> 24) buf[1] = byte(hint >> 16) buf[2] = byte(hint >> 8) buf[3] = byte(hint) return string(buf) } func putNetInt32(file *os.File, hint int) int { file.Write([]byte(hton32b(hint))) return 4 } // 5.3 Chunk layout Chunk := Length+Type+Data+CRC func putChunk(file *os.File, ctype string, cdata string) int { crc := crc32.ChecksumIEEE([]byte(ctype+cdata)) // heavy if large olen := putNetInt32(file,len(cdata)) // length of data file.Write([]byte(ctype)) // chunk type file.Write([]byte(cdata)) // chunk data olen += putNetInt32(file,int(crc)) // CRC of type plus data return olen + len(ctype) + len(cdata) } func pnggen() { outfile := "x3.png" genw := 64; genh := 64; fmt.Fprintf(os.Stderr,"-- %s --\n",myid()) file, _ := os.Create(outfile) defer file.Close() //---- Signature -- 5.2 PNG signagure PNGsignature := "\x89PNG\r\n\x1A\n" file.Write([]byte(PNGsignature)) olen := len(PNGsignature) //---- IHDR -- 11.2.2.2 IHDR Image header ihdr := hton32b(genw) // Width ihdr += hton32b(genh) // Hight ihdr += string(1) // Bit depth, 1 for monocrome ihdr += string(0) // Color type, 0 for Grayscalse ihdr += string(0) // Compression method, 0 for deflate/inflate ihdr += string(0) // Filter method, 0 for adaptive ihdr += string(0) // Interlace method, 0 for no interlace olen += putChunk(file,"IHDR",ihdr) //---- PLTE -- 11.2.2.3 PLTE Pallete olen += putChunk(file,"PLTE",""); //---- IDAT -- 11.2.2.4 IDAT Image data olen += putChunk(file,"IDAT","") //---- IEND -- 11.2.2.5 IEND Image trailer olen += putChunk(file,"IEND","") fmt.Fprintf(os.Stderr,"-- created %s (%d x %d) %d bytes\n", outfile,genw,genh,olen) } func main() { pnggen() } //