設立1/12周年ふりかえり

ーー i社の一室(しかない)の会議卓(一見こたつのように見える)で社員が設立の1ヶ月を振り返っている ーー

社長:おかげさまで無事1/12周年を迎えました。

経理:対外的には何事もなかったですね。存在自体、知られてないです。

社長:上旬は設立関係の作業が結構ありました。やれ登記だ届出だ申請だと。結果、無事に保険証、法人口座も出来てめでたしです。この世界、未だに紙ベースが多いので、ヤマダで買って帰ったエプソンの複合機が大活躍でした。

経理:この複合機はわが社の設備第1号でした。2万8千円という価格も、あの素晴らしい機能と使いやすさを考えるに、極めてリーズナブルです。ただ今後、どのくらい使いますことやら…

社長:プリンタに限らず、これまで生きて来て見た機械の中で、コスパ・完成度という意味でこの複合機に勝るものを見た事がありませんよ。私の世代から見れば、ほとんど夢の世界のようです。感動した!エプソン最高デーッス!ハァハァ

経理:設備第2号はLenovoのデスクトップPCでした。10万円を切る消耗品で、コンパクト、静音、低消費電力、i5、SSD、Windows 10 Pro 搭載、良い買い物と思います。

基盤:4月上旬末にこれを会社の中央コンピュータに据え、中旬に開通した1Gbitインターネット回線、WordPressレンタルサーバと合わせて、インフラの整備は一段落したかと思いました。

社長:それね。設立趣意書にも書いたんですが、現状のIT応用のあり方にも、ユーザインタフェースにも、個人的にすごく不満を持っています。特にユーザサイド、フロントエンド側で、その辺りにありそうなニッチに切り込もうというのが現在うちの方向性です。世の中Windowsが主流ですから、巻かれるしかないかなと。それで中旬はWindows上で新技術の開発作業を始めたんですが、やはりとにかく環境として使いにくい、しかも遅い。これは精神面だけでなく身体にも悪い、生産性を著しく毀損するなと。特にVCのコンパイルが遅すぎて、ついにブチ切れました。ぐぐって見ると、シェア的に、Mac も結構頑張っているなという事を知ったのです。それならMacにしようと。速攻で。

経理:開発しているというソレ、売れそうですか?入金口座の準備を急がないと…

社長:何事においても可能性というのは常に存在しますから。イチオシと考えている新技術のコア部分は2日間で出来た(感動した!)のですが、外回り、特にフロントエンドとどう繋ぐかがカギで、そのために色々な製品の調査と試用を行ってきました。もちろん、DeleGateとの組み合わせについても試行しています。この技術は、現在行っている基盤整備とも深く関わっています。たとえばギガビットネットを活かす使い方とか。MacでもWindowsでも同じに利用できるための規約とか。第1四半期中には何らかの形で製品出荷できると良いなと。

経理:MacMini 9万1千円・消耗品。機能・性能はLenovo機相当。妥当な選択と思います。というか、当社の経費面からMacならばこの一択ですね。

社長:夜にアップルストアでポチって、翌々日には到着ですから、時間的ロスがありません。これは開発の士気を損ねないためにも、非常に重要な事です。そしてこのコンパクトさ。Lenovo機でも十分小さいと思っていますが、MacMini は別世界です。OSが最新というのもうれしいですね。カタリナビットという選手も記憶にあります。私の手持ちのMacはOSが何年も前にサポート切れになった古いやつばかりですから… ともかく、VCではポツリポツリとしか進まなかったコンパイルが、Macでは飛ぶように進んでくれて大よろこびです。気持ちよく開発がススム君。

経理:この他には、備品として1万円のUPS。電子証明書、ソフトも何件か購入されました。加えて、随分多数のドメイン名を所有されています。中には、当社との関係の薄そうな、スポーツ選手名らしきものも有ります…

社長:ドメイン名保持は投資でもあり、リスク対策でもあり、福利厚生の一環でもあります。何年か前、私が所有していた趣味のドメイン名の更新を忘れて失効したのですが、再取得しようとしたら60万円で売られててびっくりしましたよ。スポーツ選手の偽造サインというのは良くある問題ですが、これだって、選手の直筆サイン色紙の上に、ファンの宛名で電子署名して届けてくれたら、ファンはどれだけ喜ぶだろうし、社会悪の退治にもなります。まあ、うちにそういうサービスをできるような体力は無いと思いますけどね。

経理:ソフトウェアのサブスクリプションについては、Acrobatの月間2千円は、MS Office の1千円と比較して割高に感じるのですが。

社長:正確にはAcrobatは月額1,700円くらいです。それで、うちで開発中の技術のひとつでは、PDFが重要な基盤です。きょうび全ての文書形式はPDFに変換できます。まあ印刷できるものはPDFになるわけです。そして電子署名技術はPDFを基盤として普及しています。電子定款だってPDFです。ミタ目とメタ情報をセットで表現する標準形式として確立しているわけです。PDF以外で電子署名されているのは、メールのS/MIMEくらいなものです。まあ私は、PDFではできないことをS/MIMEでやろうと画策もしているわけですがそれはさておき。それで、PDFの加工や署名を行うツールとしてAcrobatを超えるものは、現在この世に有りません。要するに一択なのです。それを言うなら Office 文書の形式も標準ですが、編集ツールがMSのOfficeである必要は必ずしも無いです。その上、AcrobatはOfficeとはユーザ数・売れる数の桁が違うのですから、あの価格設定は妥当と思います。ただし、元をとるためにはPDFに電子署名しまくることです(笑)

基盤:インフラの整備ですが、DeleGateの動態保存展示用のサイトを移転しました。社長がAzure上で運用してきた仮想マシンにはこれまで1月あたり約1万円が支出されてましたが、これを月3千円程度に圧縮できる見込みです。これは、Azureが当初提供していたもの(MSはクラシックと称している)と同等のスペックの仮想マシンを、1/3 の価格で提供するようになったためです。安価ですが、性能は同等ですので、これを用いた当社の対外サービスの品質は低下しません。

社長:移転上の技術的な問題からの緊急避難措置でしたが、これを機にドメイン名も delegate9.org に移転したのはよかったと思います。

経理:Azureのサブスクリクションは従量課金を選ばれましたが、本当に3千円に収まりますか?あと、WordPressのレンタルサーバは月1千円ですが、それに比べてAzureの3千円は妥当なのでしょうか?

社長:それと、従量っていうからには、CPU負荷とかによって料金が読めないのでは?

基盤:「従量」というのはやや語弊があって、ノンストップ運転をするサーバにおいてはほぼ「定額」と言えます。これは、主な課金の要素が「実際に使用した時間の量に従う」課金方式をとっている、つまり時間単価方式だからです。ですのでノンストップサーバでは常にマックス料金になります。まあ、月によって日数が変わりますから、西向く侍を含む課金期間ではトータル額が少なくなりますね。

社長:課金の要素とは?

基盤:課金される対象は主に3つの要素です。第1の要素は仮想マシン(VM)で、これが稼働時間あたり課金です。つまり電源が入っていれば1、切ってあればゼロ、です。内部でどういう負荷がかかっているかとか、そもそもCPUが動いているとか止まっているとかは影響しません。第2の要素は、CPUに付随する「ストレージ 」、つまりディスクです。これは容量あたり課金です。3つめの要素は、通信にかかる料金です。これは通信量あたりの課金なので、使われ方による、CPUがどんなIP通信やディスクI/O をするかによる、いわゆる従量です。ですのでこの部分は、ノンストップ運転する場合に、OSやサーバの運用の仕方によって、課金を調整できる余地とも言えます。あと、外部から課金嫌がらせアタックされたら嫌ですが、そもそもの回線速度がたいしたことないので。

社長:それで私はいったい毎月1万円を何に払っていたのだろう?

基盤:調べたところ、過去のdelegate.orgサーバ仮想マシンの課金のうちわけは、VMが6以上、ディスクが4未満、通信が1未満。そんな比率でした。ノンストップ運転で通信量の変動もあまりなく、結果毎月の課金はほぼ一定であった、ということです。
ただしこれは、これまでの「クラシック」タイプの課金分類でして、現行のニュータイプでは、仮想マシンを構成する部品(リソース)がもっと細かに分かれていて、課金されます。ですが、上の3つの要素の課金が支配的であることには変わりはありません。

基盤:詳細な今後のAzureの従量課金の見込みについてですが、その課金情報提供システムが、うちが引っ越しを終えたちょうどその日から2日間ばかり麻痺してしまい、先ほど復活しましたが発狂している状態でして(笑)、確たる予想はできません。参考までに、次回、5月11日における請求額ですが、麻痺する前は利用済7千5百円、予想1万2千円と表示していました。それが現在は利用済1,441円、予想1,989円と出ています(爆笑)。うちが今回新たに作った仮想マシンについての課金情報も収集できていない模様で、麻痺前には5月1日分900円以上と表示していたものを、現在は28.54円と表示しています。移行前の仮想マシンにつきましても、麻痺前は日額270円前後でしたが、現在は70円前後と表示されています。既に確定している料金を予告なく割り引くとは考えられないので、課金単価情報とかにエラーが生じているのではないかと推測します。

社長:うちみたんな塵芥には笑い話だけど、大口ユーザは大混乱してるかもね。

基盤:そういう状況ですので、現時点では従量課金の予測ははっきりしません。課金システムが壊れているらしく、課金データのダウンロード(エクスポート)も壊れています。ですが、はっきりしていることは、移行先のニュー仮想マシンではそもそもの従量課金単価が低くなる一方、処理能力の低下はほぼ無く、負荷も増えるとは考えにくい。なのでシンプルに、単価が低くなった通りの課金になると予測しています。
 それと、従量課金ではなくて、1年または3年固定での「割引」課金もありますが、あれはうちのような最底辺のサーバではなく、並の下以上のサーバに適用される割引でして、最低のプランでも月額相当で1万円程度になります。ですので、この選択肢はありません。まあ、この引っ越しで従量課金を大幅減量できると想定してですけど。

経理:WordPressサーバとの比較についてはどうでしょうか?

基盤:その2つのサーバは、性格が全く異なるというか、真逆なので、同じ物差しで比較するのは難しいです。また、どちらか一方だけに済まそうとすると、うちが対外的に提供するサービスレベルが低下し、運用に掛かるコストも高くなります。どちらか一方といいましても、WordPressサーバは対外的にはWordPressでウェブサービスする機能しかありませんから、それ以外のサービスも行いたいなら汎用の仮想マシンが一択です。つまり、従来の delegate.org の形になりますが、これはウェブ以外の何にでも利用できる一方、単純なウェブサーバ機能の維持も自力で行う必要があり、その運用コストもリスクも高くなります。
そいうことで今後は、WordPress専用サーバが必須で1,000円/月、Azure仮想マシンも必須で3,000円/月、がベストミックスと思います。2つを合わせた費用はこれまでのの50%以下。それで能力と利便性は少なく見積もっても、これまでより50%増し。そんな感じです。

社長:うーん、月5千円以上の節約とは、我が社においては大成果ですね。昔のサーバの整理もついてスッキリしました。それはそうとオレ、ここ1週間以上忙しくて飲みに行けなかったから、5万円くらい節約できた上に健康アップだよwww

経理:…

2020-0503 sato@izmoh